【2025年9月更新】8月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ

2025年8月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。

今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・LINE広告・X広告です。

アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。

株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

目次

Google広告のアップデート

P-MAX の設定項目の追加と可視性の向上

P-MAXにて、以下の機能が追加、改善されました。

・キャンペーン単位の除外キーワードリストの追加
これまでは除外キーワードをキャンペーンごとに一つずつ設定していましたが、リストで追加することで管理工数を削減することができます。これにより、複数キャンペーンにまたがる設定が容易になり、運用工数を削減するとともに一貫性のある配信コントロールが可能となります。

・検索テーマの拡張とAPI連携
検索テーマ上限が従来の25件から→50に拡大されました。これによりリーチをさらに拡大し、関連性の高い新たなユーザーにリーチできるようになります。また、検索語句のパフォーマンスを確認する手段として、すべてのP-MAX キャンペーンの検索語句レポートに API を通じてアクセスできるようになりました。これにより、外部ツールを通じた分析や運用体制の効率化が進められます。

・ターゲティング強化
デバイス指定と年齢ターゲティングを全キャンペーンで利用可能になります。また性別ターゲティングもベータ版として提供開始されます。これにより、従来よりも詳細なセグメントを対象にした戦略的な広告配信が実現します。

・新規顧客獲得の強化
以前は、ライフサイクル目標のレポートを [新規顧客とリピーター] でデータ分割すると、[不明] ラベルの付いたコンバージョンが表示されることがありました。現在では、[不明] に該当するユーザーが新規顧客か既存顧客かを推定する機能が改善され、[不明] コンバージョンが表示されなくなりました。これにより、新規顧客のユーザー像を明確に把握できるようになり、新規顧客に対する入札効率を上げることも可能になります。

参考:P-MAX の可視性と管理性を向上
https://support.google.com/google-ads/answer/16451273?sjid=5884034898755537548-NC

Yahoo!広告のアップデート

【検索広告】生成AIによるクイックリンクアセット提案機能が提供開始

検索広告において、生成AIによるクイックリンクアセット提案機能の提供が開始されました。これにより、広告主はクイックリンクの作成においてもAIによるサポートを受けられるようになります。

従来、クイックリンクアセットは広告主が自らリンク先やテキストを考案する必要があり、工数や時間がかかるケースも多く見られました。今回のAI提案機能により、サイトや広告文脈に基づいた最適なリンク候補が自動で提示されるため、作成作業の効率化と広告品質の向上が同時に期待できます。

先行に提供されていたキーワード、広告のタイトル・説明文を生成AIが提案する機能とあわせて利用することで、広告作成の手間や時間が大幅に削減できます。

参考:【検索広告】生成AIによるクイックリンクアセットの提案機能についてhttps://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250730/?page=2

【ディスプレイ広告】キャンペーン目的「アプリ訴求」にてサブタイプが追加

キャンペーン目的「アプリ訴求」に、新規項目「サブタイプ」が追加されました。「アプリ訴求」の選択時に、「標準」または「インストール」のいずれかが選択可能になり、より効果の高いキャンペーン作成が可能になります。「インストール」を選択すると、アプリインストール数の最大化を目的とした内容に設定が最適化されます。

※実施日以前に作成した「アプリ訴求」のキャンペーンには、サブタイプ「標準」が設定されています。

なお、キャンペーン目的のサブタイプ「インストール」を選択するには、以下の2点をすべて満たす必要があります。

・当該アカウントに、コンバージョン種別が「アプリ」、かつコンバージョン測定の目的が「アプリをインストール」のコンバージョン設定が1つ以上作成されている。

・広告アカウントの設定画面の項目「広告効果測定タグ設定」が「利用する」の状態。

キャンペーンアカウントに該当OSのインストールコンバージョンが1件でも発生していない場合、キャンペーン目的のサブタイプが「インストール」のキャンペーンは、配信設定をオンにできません。

■実施日
2025年8月6日(水)

■キャンペーン作成画面(キャンペーン目的の選択)

画像・参考:【ディスプレイ広告】キャンペーン目的「アプリ訴求」の改善について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250731/?page=1

【ディスプレイ広告】「パズルゲーム」カテゴリーの追加

オーディエンスリストターゲティングの共通オーディエンスリストにおいて、「興味関心」-「ゲーム」 「ゲーム好き」配下に、「パズルゲーム」カテゴリーが追加となります。

既存の広告グループに「ゲーム」および「ゲーム好き」を設定している場合、広告の配信傾向が変わる可能性がございますので、実施日以降にパフォーマンスレポートなどを確認のうえ、必要な場合は設定変更をする必要があります。

■実施日(予定)
2025年9月3日(水) 運用型の対応を実施
2025年10月22日(水) 予約型の対応を実施
※日程は変更になる場合があります。

参考:【ディスプレイ広告】オーディエンスリストターゲティング共通オーディエンスリストのカテゴリー追加について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250820/?page=2

【検索広告】地域ターゲティングにおける半径指定機能の追加

検索広告の地域ターゲティング機能において、従来の地域名(都道府県・市区町村単位)を指定する方法に加えて、対象地点と対象地点からの半径距離を指定できるようになります。

これにより地域名を指定するよりも精緻なターゲティングで広告配信が可能になります。

■対象地点
対象地点は以下のいずれかの方法で指定します。
・スポット名、住所、郵便番号、緯度経度のいずれかを入力し、候補の中から指定
・地図上でピンを立てて指定

■半径距離
1~80㎞の範囲内で指定可能。

■設定イメージ

参考:【検索広告】地域ターゲティングにおける半径指定機能の追加
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250821/?page=1

お支払い情報の管理機能が刷新

Yahoo!広告のお支払い管理機能を刷新し、新たに「お支払いセンター」の提供が開始されます。

お支払いセンターは、LINEヤフーの「Connect One」構想に基づくプラットフォーム統合の一環として開始する機能です。移管後は、Yahoo!広告の料金お支払いを皮切りに、LINEヤフーの各種法人向けサービスでのお支払いが可能となる予定です。

お支払いセンターの利用は、統合「ビジネスID」でのログインが必要のため、お早めにYahoo! JAPANビジネスIDから統合「ビジネスID」への移行をご検討ください。

■実施日(予定)
2025年12月15日(月)

参考:【Yahoo!広告】お支払い情報の管理機能を刷新し、「お支払いセンター」の提供を開始
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250828

LINE広告のアップデート

バリュー最適化・目標ROAS最適化機能のリリース

ベータ版として提供中であった「バリュー最適化」及び、新たに提供となる「目標ROAS最適化」機能がリリースされました。単なるコンバージョン件数ではなくコンバージョン価値に焦点を当てた最適化が行えるようになり、売上の向上やROASの改善が期待できます。

■バリュー最適化機能

標準イベント(購入)における「コンバージョン価値の最大化」を目的に自動入札で最適化する機能で、購入金額(コンバージョン価値)を最大化したい場合に最適です。

■目標ROAS最適化機能

標準イベント(購入)における「目標ROASの達成」を目的に自動入札で最適化する機能で、設定したROASが目標値になるように維持したい場合に最適です。

参考:【LINE広告】バリュー最適化・目標ROAS最適化機能リリースのご案内
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/20250808/?page=2

LINEマンガの配信仕様の変更

LINE広告の配信先「LINEマンガ」が「LINEファミリーアプリ」に統合されます。LINEマンガのみに配信先を設定している場合、この変更により配信先の設定が機能しなくなります。引き続きLINEマンガへのみ配信されたい場合、許可リスト機能でLINEマンガを指定してください。

参考:LINE広告アップデート情報 2025年8月 目標ROAS最適化機能をリリース!
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202508

X広告のアップデート

ダイナミックプロダクト広告のフォーマットが変更

広告フォーマットが変更され、クリエイティブがより強調されたデザインとなります。これにより、商品訴求力が高まり、ユーザーの視認性やエンゲージメント向上が期待できます。

また、Grokによるレコメンデーションエンジンも改善され、ユーザーの行動データや関心に基づき、より関連性の高い顧客に配信されるようになります。これにより、単なるリターゲティングにとどまらず、新規顧客へのアプローチや、購入意欲の高いユーザー層への的確なリーチが可能になります。

■新しい広告フォーマット

参考:https://x.com/MarketingJP/status/1953770346265600414

<最後に>

以上、2025年8月にアップデートされた運用型広告に関する最新情報をご紹介しました。

SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報をいち早くキャッチし、質の高いマーケティング支援を継続的にご提供しています。

今後も定期的にアップデート情報をお届けしてまいりますので、ぜひ次回もご覧いただけますと幸いです。

なお、現在運用中の広告設定に関するご質問やご不明点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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