【2025年10月更新】9月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ

2025年9月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。
今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・Microsoft広告です。
アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。
株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。
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Google広告のアップデート
ウェブ広告とアプリ広告を連携する新機能が登場
Googleにて、ウェブ広告とアプリ広告を統合的に活用できる新機能が発表されました。これにより、ユーザーをウェブからアプリへシームレスに誘導できるようになり、さらにウェブ広告(検索・P-MAX・ショッピング等)がアプリインストールやアプリ内の行動への寄与を正確に測定しつつ、クリックからアプリへの移行をスムーズに誘導できるようになります。
広告主にとっては、運用効率の向上・効果測定の精度改善・ROI最大化といったメリットが期待できます。
・Web to App Connect が拡張
これまでのP-MAX、検索、ショッピングの各キャンペーンに加えて、YouTube 広告、ホテル広告、デマンドジェネレーションの各キャンペーンからもアプリへのクリックを直接誘導できるようになりました。この機能により、iOS デバイスと Android デバイスの両方で、シームレスなユーザー体験を提供できます。

・レポートと管理の統合
ウェブ広告とアプリ広告のインサイトが、Google Adsの画面内で統合され、一元管理できるようになります。
・統合コンバージョン
アプリ内のイベント(例:購入、起動など)とウェブ上のイベントをまとめて設定・確認できるようになります。両者を横断してコンバージョンが把握可能です。
・概要カード
ホーム画面上で、ウェブとアプリそれぞれのパフォーマンスを並べて可視化。比較が簡単になり、直感的な分析が可能です。
・ウェブキャンペーンからアプリインストールを計測可能に
新機能「ウェブからアプリへのユーザー獲得の測定」を使用すると、検索やショッピングなどのウェブ キャンペーンが、新しいアプリ インストールと初回アプリ内コンバージョンをどれくらい促進しているかを正確に把握できます。
これにより、ウェブ広告の “アプリへの貢献度” を明確に把握可能になります。
参考:Google 広告でウェブとアプリの広告を連携させる新機能
https://support.google.com/google-ads/answer/16501674?sjid=13941409090054298974-NC
AI-MAXが全世界で利用可能に
AI-Maxは、検索キャンペーンの入札・ターゲティング・クリエイティブ最適化を自動で行うGoogle広告のAI機能です。グローバル展開により、以下の機能がリリースとなり、運用効率と広告成果の向上が期待できます。
・ワンクリックテスト機能
キャンペーンのテストページからAI Maxの効果を簡単にテストできるようになりました。これにより、AI Max の効果を素早く評価でき、導入リスクを抑えながら運用に取り入れることが可能になります。
・テキストガイドライン機能
ブランドポリシーやビジネス要件を反映した広告文をAIに生成させられるようになり、ブランド基準を満たした高品質な広告コピーを効率的に制作できるようになります。
・Google Ads Editor や API での利用拡大
Google Ads、Google Ads Editor、Search Ads 360、Google Ads API でもAI Maxを利用できるようになり、他のキャンペーンタイプやバルク編集でもAI最適化を活用できるようになります。
参考:Get greater control and smarter optimization with AI Max as it expands globally.
https://blog.google/products/ads-commerce/google-ai-max-expands-globally
Demand Gen Dropsが導入され、効果測定と運用がより強化へ
Demand Genキャンペーンにて、Demand Gen Dropsが導入され、効果測定や広告運用がさらに強化されました。
・コンバージョンリフトの強化
これまで高い予算とコンバージョン数が必要だったコンバージョンリフトが、低予算・低ボリュームでも利用可能になりました。これにより、低予算でも広告効果を評価することができます。
・プラットフォーム比較可能なコンバージョン指標
他のプラットフォームと同様の基準でキャンペーンの成果を測定できるようになり、クロスプラットフォームでのパフォーマンス比較が容易になりました。
・オムニチャネル入札
オンラインとオフラインの売上を統合的に最適化できるようになり、全体な売上の向上が期待できます。
・ローカルオファーの強化
近隣のユーザーに対して、店舗での特典やプロモーションを訴求できるようになり、実店舗への集客が促進されます。
・プロモーションアセットの追加
セールやキャンペーン時に、特別なオファーや割引情報を強調表示できるようになり、ユーザーの関心を引きやすくなりました。
参考:Introducing Demand Gen Drops to help you stay on top of what’s new and drive results.
https://blog.google/products/ads-commerce/demand-gen-drop-september-2025
Yahoo!広告のアップデート
LINE広告とYahoo!ディスプレイ広告が統合
「LINE広告(Talk Head View含む)」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)」が統合し、2026年春頃より「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」となります。これまで別々の広告プラットフォームで行っていた広告運用は、一元化されることでより効率的に管理できるようになります。
LINE広告は今後LINEヤフー広告への移行が必要です。移行を円滑にするためのサポート機能(移行ツールなど)を提供予定となっています。
Yahoo!ディスプレイ広告は、移行不要です。

参考:【重要】広告プラットフォーム統合について
https://www.lycbiz.com/jp/news/20250925/?page=1
【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティング「サイト誘導」目的への対応開始
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)において、スマートターゲティングが「サイト誘導」目的のキャンペーンに対応可能になりました。
これまでスマートターゲティングでは、コンバージョン数の最大化を目指して配信対象の最適化が行われていました。 今回対応する「サイト誘導」目的のキャンペーンにおいては、サイト誘導数(広告クリック数)の最大化を目指して配信対象を最適化します。
これにより、クリックする可能性が高いユーザーに広告を配信できるため、クリック数やクリック率(CTR)の改善、広告クリック後のサイト閲覧数の増加といった効果が期待されます。
■実施日
2025年9月10日(水)
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティング「サイト誘導」目的への対応開始のお知らせ
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250904/?page=2
【ディスプレイ広告】コンバージョン測定の計測期間変更
ディスプレイ広告において、コンバージョン測定の計測期間(※)として指定可能な範囲が変更になりました。コンバージョンの計測可能期間が拡大することで、柔軟に計測期間を設定でき、より正確なコンバージョン測定が行えるようになります。
変更前:7〜90日間
変更後:1〜90日間
※コンバージョン測定では、コンバージョン設定で指定した計測期間内に発生したクリックをコンバージョンとしてカウントします。
■実施日
2025年9月18日(木)
参考:【ディスプレイ広告】コンバージョン測定の計測期間変更のお知らせ
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250919/?page=1
【ディスプレイ広告(運用型)】インストリーム広告の開始
ディスプレイ広告(運用型)において、動画番組内に広告を配信する「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)インストリーム広告」が開始されます。
インストリーム広告は、動画配信サービスが提供する番組内の広告枠に、動画広告を配信できるサービスです。PCやスマートフォンに加えて、コネクテッドTV(インターネット接続機能のあるテレビ)に配信できるため、広告配信先の拡大が可能です。また、動画の長さを選択でき、商品やサービスの性質に合わせて配信できます。
※インストリーム広告の利用は、一部の広告主限定となります。詳細は担当営業に問い合わせてください。
※入稿した広告は、動画配信サービスとYahoo!広告の両方で審査の対象となります。
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】インストリーム広告の開始について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250916/?page=1
【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト(高度なセグメント)におけるユーザー拡張設定機能の追加
オーディエンスリスト「高度なセグメント」において、キーワードを入力した場合の配信対象ユーザーの拡張範囲を「狭い」「広い」の2段階で設定できるようになります。
これにより、リーチ重視か獲得重視かを選べるようになり、キャンペーン目的に合わせた柔軟な配信が可能になります。
■ユーザーの拡張範囲
広い:入力したキーワードをもとに検索行動ユーザーの範囲を拡張することで、より広範囲のユーザーを配信対象とする。
狭い:入力したキーワードにより近い検索行動ユーザーを対象とすることで、限定した範囲のユーザーを配信対象とする。
※初期設定では「ユーザーの拡張範囲」は「広い」が設定されています。
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト(高度なセグメント)におけるユーザー拡張設定機能の追加
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250930
Microsoft広告のアップデート
P-MAX機能のアップデート
P-MAXにて以下の機能がアップデートされました。これより効率的な運用と効果的なターゲティングが可能となります。
・アセットグループレベルでの詳細なレポート機能
デバイス、オーディエンス、時間帯などのディメンション別にパフォーマンスデータを取得できるようになりました。これにより、広告主はどのセグメントで成果が出ているかを細かく把握でき、最適化や入札戦略、クリエイティブ展開の判断をより効果的に行うことができます。

・新規顧客獲得目標のベータ版提供
「購入」コンバージョン目標を使用している広告主に対し、新規顧客獲得を目的とした入札戦略が提供されます。これにより、新規顧客へのリーチを強化し、キャンペーンの効果を最大化することが可能となります。なお、この機能は現在ベータ版であり、「購入」コンバージョン目標を設定しているキャンペーンにのみ適用されます。
参考:Supplemental feeds and other product news for September
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/september-2025/supplemental-feeds-and-other-product-news-for-september
<最後に>
以上、2025年9月にアップデートされた運用型広告に関する最新情報をご紹介しました。
SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報をいち早くキャッチし、質の高いマーケティング支援を継続的にご提供しています。
今後も定期的にアップデート情報をお届けしてまいりますので、ぜひ次回もご覧いただけますと幸いです。
なお、現在運用中の広告設定に関するご質問やご不明点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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