小川卓さんに聞いてみた!GA4データ探索の指標とディメンションを徹底解説!【YouTube動画まとめ記事】

この記事では「GoogleAnalyticsの権威」小川卓さんによるGA4にまつわる解説動画の内容をまとめています。

今回のテーマは「GA4データ探索の指標とディメンションを徹底解説!_ディメンション編」です。

小川卓さんのお話を全部聞きたいという方はYou Tube動画のご視聴をおすすめします。

目次

Youtube解説

データ探索のレポート内の名称や意味など、迷いやすいポイントについて解説

GA4のデータ探索のレポートでデータを抽出しようといった際には、ディメンションの中で様々な項目を選んでいくことができます。 しかし、レポート内の名称が分かりにくいことがあります。

また、「この指標とこの指標の違いって何だろう?」と迷いやすいポイントもあります。 今回は主にディメンションについて、分かりにくい点や迷いやすいポイントを解説します。

UTMパラメーターとは?

UTMパラメータ

UTMパラメータとは、GAでデータ計測を行う際にデータの流入経路を正しく認識させるため、URLの末尾に追加する文字列のことで、ディメンションの中に含まれます。

UTMパラメータの種類

パラメーターとしては、5つ用意されています。

UTMパラメーター5種類
  • utm_source…参照元を表します。
  • utm_medium…メディアを表します。
  • utm_campaign…キャンペーンを表します。
  • utm_term…検索キーワードを表します。 
  • utm_content…広告コンテンツを分類するために使います。

参照元は3種類。それぞれ意味が違う!

utm_sourceは参照元を表しますが、その参照元にも3種類あります。それぞれ意味が違うので、どれを選ぶかが重要になってきます。

UTM参照元

「セッションの参照元」とは、サイトを訪問したときの流入元

セッションの参照元

そのサイトをサイト外から訪問した時に、その時の流入元を記録してくれるものです。訪問ごとに1個、参照元が紐づくという形になります。

「ユーザーの最初の参照元」とは、サイトに複数回訪問したユーザーが一番最初に流入したときの流入元

ユーザーの最初の参照元

サイトに複数回訪れたユーザーが一番最初に訪れた参照元は何だったかというのを記録してくれるものです。

1回目の訪問の参照元が広告だったら、同じユーザーは2回目・3回目に検索とかで訪問した場合も、参照元は必ず広告という形になります。

「セッションの参照元」との違いは、訪問単位の流入元なのか、ユーザー単位の一番最初の流入元なのかという違いになります。

「参照元」は、広告や集客の間接効果を見るレポートを作るときに使用する

アトリビューション参照元

アトリビューションの中にある「参照元」は、広告や集客の間接効果を見るレポートを作る時に使用するものです。

通常は「セッションの参照元」か「ユーザーの最初の参照元」を使いますが、流入ごとの流入数やコンバージョン数とか見たいとかそういう場合は「参照元」を使っていただければと思います。

デフォルトチャネルグループとは

デフォルトチャネルグループとは、一番大きい流入の分類

デフォルトチャネルグループ

デフォルトチャネルグループとは、一番大きい理由の分類のことを言います。

従来のUAの「Organic Search」「Paid Search」などのように、Google側が自動で分類してくれていたようなものが、GA4にも用意されています。

なので、「Organic Search」は合計で何件だとか、「Paid Search」合計で何件だとかを見たい場合には、デフォルトチャネルグループを使用します。

デフォルトチャネルグループも3種類ある

デフォルトチャネルグループ3種類

デフォルトチャネルグループも3種類あり、

  • ユーザーの最初の~
  • セッションの~
  • アトリビューションの中

があります。

Google広告を利用している場合には、「Google広告の~」を使用する

Google広告

Google広告を連携していた場合には、「Google広告の~」を使用する形になります。

広告グループID、グループ名、広告ネットワークの種類、広告キーワードなどがあります。

ページスクリーンでよく使われるもの

ページを特定する上では、色々なルールがあります。

「ページタイトル」は、タイトルタグに入っている文字列を取ってくる

ページタイトル

よく使われるものは、「ページタイトル」です。

タイトルタグに入っている文字列をとってきて特定します。

「ページロケーション」では、URL全部をとってくる

ページロケーション

「ページロケーション」では、ドメインもパラメータも含めた全部をとってくるので、完全なURLが入っています。

「ページの参照元URL」では、一つ前のページのURLをとってくる

ページの参照元URL

「ページの参照元URL」では、サイト内/サイト外含めて1つ前のページのURLをとってきます。

なのでページA→ページBというように閲覧した時には、ページBの参照元はページAになります。

「ページURL+クエリ文字列」とは、ドメインを含まないドメイン以降の部分全てをとってくる

ページパス+クエリ文字列

これは、ドメインを含まない、ドメイン以降の全てをとってきます。

ロケーションとパラメータが入っています。

「ページパスとスクリーンクラス」とは、ドメインを含まない、ドメイン以降の部分をとってくる

ページパスとスクリーンクラス

「ページバックとスクリーンクラス」は、パラメータは入ってこない状態になります。

「ホスト名」とは、ドメインの部分のみをとってくる

ホスト名

「ホスト名」に関してはドメインの部分だけをとってくる形になります。

「ランディングページ」は、一番最初に見たページをとってくる

ランディングページ

「ランディングページページ」は名前の通り、一番最初に見たページです。データとしてはドメインが入っていない、ドメイン以降の部分が出てくるという形になります。

まとめ

このように色々な種類があるので、何をどのような状態で見たいか(パラメータが入った状態で見たいのか?パラメーターなしの状態で見たいのか?など)でどれを使うかを選ぶのが良いでしょう。

この記事を書いた人

小川 卓

エグゼクティブ・アドバイザー

ウェブアナリストとしてリクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパン等で勤務後、独立。複数社の社外取締役、大学院の客員教授などを通じてウェブ解析の啓蒙・浸透に従事。株式会社HAPPY ANALYTICS代表取締役。

主な著書に『ウェブ分析論』『ウェブ分析レポーティング講座』『マンガでわかるウェブ分析』『Webサイト分析・改善の教科書』『あなたのアクセスはいつも誰かに見られている』『「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本』など。

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