【2024年10月更新】9月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ

2024年9月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。

今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・Microsoft広告・LINE広告です。
アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。

株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

目次

Google広告のアップデート

拡張クリック単価(eCPC)が終了へ

2024年10月、検索またはディスプレイで拡張クリック単価の入札戦略を有効にすることができなくなりました。

既存で拡張クリック単価を使用していたキャンペーンは、2025 年3月16日以降、個別クリック単価(CPC)に自動的に移行されます。
※新しい入札戦略に移行する際は、入札が新しい戦略に合わせて徐々に調整されるため、パフォーマンスを注意深くモニタリングし、変動を最小限に抑えることが重要です。

参考:拡張クリック単価(eCPC)について
https://support.google.com/google-ads/answer/2464964?sjid=7949626232278759954-AP

動画アクションキャンペーン(VAC)がデマンドジェネレーションへ移行

2025年4月以降、VACはデマンドジェネレーションキャンペーンに自動的に移行されます。

2025年初頭には、VACを手動でデマンド ジェネレーションにアップグレードするための移行ツールが導入される予定です。これにより、VACキャンペーンの過去の設定と学習内容をシームレスに引き継ぐことができ、一貫したパフォーマンスが実現できます。

VACとデマンドジェネレーションキャンペーンは、配信面や仕様が異なるため、移行の際は注意しましょう。

おかもと

移行に際のポイントを動画で解説していますので、そちらもぜひご覧ください!

参考:動画アクションキャンペーンをデマンドジェネレーションにアップグレードしてパフォーマンスを向上https://blog.google/products/ads-commerce/video-action-campaigns-demand-gen-upgrade

P-MAXのアップデート

P-MAXで以下の3つ、アップデートが発表されました。

①キャンペーンレベルで除外キーワード設定が可能に

2024年の年末までに、キャンペーン レベルの除外キーワードのベータ版がリリースされます。
これまで、ブランドリストによる除外ができましたが、具体的な検索語句は分からず不明瞭でした。今回のアップデートで不要な検索語句を確実に除外できるため、P-MAXの更なるパフォーマンス改善が期待されます。

②アセット別のコンバージョン指標が追加

これまで、アセット別の評価は「最良・良好・低・学習中」というステータスでしかわからなかったものが、コンバージョン指標としても表示されるようになります。

③インプレッションシェアレポートの導入

検索結果ページでどの程度表示されているか、他社と比較してリーチの機会がどれだけあるかを把握できるようになります。

おかもと

下記の方法で確認できます!
・管理画面 > キャンペーンで表示項目を選択
・「検索広告のインプレッションシェア」にチェックを入れて適用

おかもと

P-MAXはブラックボックスで分析が難しいですが、これによりパフォーマンス改善が期待できますね!
P-MAXに関する記事も公開しているので、そちらも参考にしてください!
https://www.sora-michi.co.jp/blog/5027

参考:AIを活用したキャンペーンのための新機能とコントロール
https://blog.google/products/ads-commerce/google-ads-ai-features-update-september-2024/

Yahoo!広告のアップデート

【ディスプレイ広告】オーディエンスリスト「広告アクションユーザー」 機能改善

オーディエンスリストターゲティングのオーディエンスリスト「広告アクションユーザー」において「広告アクションデータソース」で設定可能なキャンペーン数を以下のとおり拡大しました。

(変更前)1件
(変更後)50件

変更後は1つのリストに対して複数のキャンペーンを設定できるようになり、運用時の利便性向上が見込まれます。

■実施日
2024年9月10日(火)

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト「広告アクションユーザー」 機能改善のお知らせ
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240911/?page=1

【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能の提供

入札戦略の最適化に使用するコンバージョンをキャンペーン単位で選択できるようになります。また、複数のコンバージョンをまとめられる「コンバージョングループ」の提供と、コンバージョン設定ごとに付与される項目「コンバージョンの発生元」の追加も同時に実施となります。

おかもと

私が担当する案件では、キャンペーン単位でコンバージョンポイントが変わるため、この変更により精度の高い配信が行えるようになりました!

画像:入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能について(補足資料)https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/20240924_YSA_FeatureToSelectConversionsForBidStrategyOptimization_JP.pdf

■「コンバージョン数」の計上方法の変更
キャンペーン単位で最適化に使用するコンバージョンを選択した場合、広告管理ツールのパフォーマンスデータおよびパフォーマンスレポートの「コンバージョン数」には、選択したコンバージョン設定の数値のみが計上されます。

■注意事項
キャンペーン単位で使用するコンバージョンを選択すると、入札戦略の最適化に使用するコンバージョン数が少なくなり、学習が想定より進まないなどの事象が発生する可能性があります。そのため、継続的に一定のコンバージョン数が見込めるキャンペーンでの利用をおすすめします。

■実施日(予定)
2024年秋ごろ

参考:【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能の提供について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240924/?page=1

【検索広告】A/Bテスト機能の提供

広告のパフォーマンスを比較するA/Bテストが提供されるようになりました。検索広告のA/Bテストでは、既存のキャンペーンを元にして比較用キャンペーンが作成され、2つのキャンペーンで効果検証を行います。2つのキャンペーンに広告の配信機会を均等に分割することで、同じ配信環境でパフォーマンスを比較できます。
本機能の提供により、精度の高い広告の効果検証ができるようになりました。

おかもと

Googleにも同じ機能があるので、Yahoo!が追随する形になりました!

画像:【検索広告】A/Bテスト機能の提供について(補足資料)
https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/20240924_YSA_ABtest_JP.pdf

■注意事項
A/Bテスト機能は標準キャンペーンでのみご利用可能となります。
以下に該当する場合、A/Bテスト機能をご利用いただけません。
・下記の機能を利用している

拡大テキスト広告
キャンペーン間の予算共有機能
自動入札のスポット調整機能
自動入札の学習データ除外
アドカスタマイザー
キャンペーン単位のコンバージョン設定

・ キャンペーン配下のエンティティで審査が完了していないものがある

参考:【検索広告】A/Bテスト機能の提供について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240924-01/

【検索広告(ショッピング)】長期間全件更新のない商品フィードの削除

90日間以上全件更新のない商品フィードを削除する仕様に変更となりました。

■削除に至るまでの流れ
・商品フィードの全件更新を実施せず60日間経過:
LINE Merchant Systemの商品受信設定で入力したメールアドレスあてに、お知らせメールを送信します。メールをご確認のうえ、なるべく早めに商品フィードの全件更新を実施してください。

・商品フィードの全件更新を実施せず90日間経過:
商品フィードを削除します。
商品フィードが削除されると、Yahoo! JAPAN商品情報掲載、検索連動型ショッピング広告はいずれも配信を停止します。配信を再開する場合は、商品フィードの全件更新を実施してください。

■注意事項
商品フィードの差分更新を実施していても、90日間以上全件更新がない商品フィードは削除されます。定期的な全件更新をご検討ください。

商品フィードの更新時に、以下の項目が更新された場合は審査が発生します。

・商品名
・商品画像
・商品URL
・商品詳細説明
・広告用URL

■実施日
2024年9月3日(水)

参考:【検索広告(ショッピング)】長期間全件更新のない商品フィードの削除について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240903/?page=2

Microsoft広告のアップデート

P-MAXのアップデート

P-MAXで以下の3つがアップデートされました。

①SA360がPMAX をサポート

Google Import 経由でインポートされたすべての PMAX キャンペーンは、スマート ショッピング キャンペーンや DSA キャンペーンに変換されるのではなく、Microsoft Advertising の PMAX キャンペーンに変換されるようになりました。

②検索語句分析レポートが利用可能に

PMAXを含むすべてのキャンペーンで利用できるようになりました。

③検索テーマの設定

ブランドにあった検索テーマを設定できるようになります。検索テーマを追加することで、機械学習を効果的に促すことが可能になるかもしれません。
※この機能を利用するにはサポートに問い合わせする必要があります。

参考:9月のオーディエンス広告リリースとその他のアップデート
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/september-2024/audience-ads-releases-and-other-updates-for-september

ポートフォリオ入札戦略でコンバージョン値の最大化入札戦略が利用可能に

コンバージョン値の最大化は、高価値のコンバージョンとキャンペーンの総売上値の最適化に重点を置いた入札戦略です。検索キャンペーンとショッピング検索キャンペーンでご利用できます。

参考:9月のオーディエンス広告リリースとその他のアップデート
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/september-2024/audience-ads-releases-and-other-updates-for-september

ネイティブ広告にビジネス ロゴと CTA が追加

ネイティブ広告にて、ビジネスロゴとCTAを追加できるようになりました。これらのアセットを追加すると、広告のエンゲージメントを高め、顧客に行動を促し、ブランドを前面に押し出すことができます。CTA は、既定では自動に設定されており、定義済みのリストから最適な CTA が動的に選択されます。また、定義済みのリストから独自の CTA を選択したり、Google からインポートしたりすることもできます。

■実施日
9月30日以降

参考:9月のオーディエンス広告リリースとその他のアップデート
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/september-2024/audience-ads-releases-and-other-updates-for-september

LINE広告のアップデート

LINE GAME公式アカウント広告配信開始

LINE GAME公式アカウントの一部にてトークルーム内のヘッダーに広告が表示されるようになりました。
LINE広告管理画面 > 広告グループ設定 > 配信先を編集
から「LINE GAME公式アカウント」にチェックを入れて設定することで配信が可能です。

■配信イメージ

■実施日
9月11日~

参考:【LINE広告】9/11~ LINE GAME公式アカウント広告配信開始
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/20240906/?page=2

最後に

以上が2024年9月にアップデートされた運用型広告の情報です。

SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報を活用して、質の高いマーケティング支援を提供しています。

次回もアップデート情報をお届けしていきますので、またご覧ください。
ありがとうございました。

運用中の広告設定に関する質問や不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。

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