スマートニュース広告とは?仕組み、費用、始め方、入稿規定を徹底解説
手軽に最新情報が受け取れる無料のニュースアプリ「スマートニュース(SmartNews)」を日常的に使っている人も多いのではないでしょうか。各カテゴリ別に最新情報を配信してくれるスマートニュースはダウンロードも無料で、かつ圧倒的な情報量を配信してくれることもあり、全世界で幅広く愛用されています。
本記事では、そんなスマートニュース内に配信できるスマートニュース広告の仕組みや費用、始め方や入稿規定について解説します。スマートニュースをよく使っているという広告配信者や企業のマーケティング担当者は必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
スマートニュース(SmartNews)広告とは
出典:SmartNews
スマートニュース広告は、エンタメやスポーツ、政治といったさまざまなカテゴリ別に最新情報を配信しているニュースアプリ「スマートニュース(SmartNews)」内に配信できる広告です。
スマートニュースはこれまでに全世界で5,000万以上がダウンロードされており、月間アクティブユーザー数は日本とアメリカを合わせて約2,000万人以上になります。
出典:SmartNews「MEDIA GUIDE」
スマートニュースは20代〜50代の幅広い年代のユーザーに利用されており、他のニュースアプリやSNSと比較したときに利用時間が長いのが大きな特徴です。実際、1ヶ月のうちに51回以上利用するユーザーの割合が多いことが分かっています。
『ニュースアプリユーザー数No.1 (※)』として多くの人に利用されています。無料アプリですが記事の質も高く、何よりページの読み込みが非常に早いです。
空いた時間にサクサク読めますし、通勤時など電波が届きにくい環境でもストレスを感じずに読めるところが魅力です。
※Nielsen Mobile NetView 2021年9月時点 (スマートニュースの利用者数をアプリケーションレベルで集計
スマートニュースの大きな特徴4つ
多くのユーザーに利用されているスマートニュースの大きな特徴は3つあります。ひとつずつ解説します。
特徴1.広告感が薄くなじみやすい
スマートニュース広告の大きな特徴のひとつが、広告感がなくなじみやすい点です。
スマートニュース広告は、ニュース記事同士の間に広告が表示され、通常のニュース記事のようなテイストになっています。そのためユーザーからしたら広告というよりは1つの記事のように認識されやすいため、広告特有の抵抗感を持たれづらいのがポイントです。
出典:SmartNews
特徴2.ターゲティング設定が豊富
他の運用型広告と同じで、スマートニュース広告も豊富なターゲティング設定が可能です。
なかでも、スマートニュースは広告のジャンルに関連したチャンネルにのみ配信できる「ジャンル指定」機能があります。例えば、「ビジネス」のジャンルを指定した場合、「政治」や「経済」といった関連チャンネルに広告が表示されます。
その他には、以下のようなターゲティング設定が可能です。なお、一部広告メニューによってはターゲティング不可の場合もあります。
・OS ・性別 ・年齢 ・時間帯 ・携帯キャリア ・オーディエンス ・ジャンル ・興味関心 ・エリア |
特徴3.幅広いユーザーにリーチできる
スマートニュース広告は数多くの幅広いユーザーにリーチできるのが大きな強みです。冒頭に述べた通り、日米通算で月間およそ2,000万人が記事を閲覧しています。それに伴ってスマートニュース広告の露出も増えるのは、大きなメリットのひとつと言えます。
特徴4.ユーザーの年収層が高い
スマートニュースの利用者層は、20~50代の働く世代が約6割となっています。また、約半数は年収 500万円以上と平均年収(約440万円)を越えています。
働く世代、高年収層をターゲットとした場合、適したメディアと言えます。
スマートニュース広告は運用型と予約型の2種類がある
スマートニュース広告は運用型と予約型の2種類に分類されます。それぞれ何が違うのか、簡単に説明します。
運用型
スマートニュースの運用型広告とは、広告にかけられる予算や費用に合わせて配信できる広告タイプのことです。スマートニュース広告ではStandard Adsとも呼ばれており、主に以下の3種類の広告が該当します。
・インフィード広告 ・動画広告 ・バナー広告 |
上記それぞれの広告について、ひとつずつ簡単に説明します。
インフィード広告
インフィード広告とは、フィード内に通常の投稿と同じようなテキストや形式で配信される広告のことを指します。一見すると他の投稿と大きく変わらず広告感が薄いため、ユーザーからしたらストレスを感じづらいのが特徴です。
動画広告
動画広告は指定された広告枠の範囲内で動画にて広告配信できます。静止画の広告よりも情報量が多く、かつ動いているためユーザーの目にも止まりやすいといった特徴があります。
バナー広告
バナー広告は名前の通りバナーを表示させる広告です。作るクリエイティブのデザイン性によっては、パッと見ただけでユーザーの興味関心を惹くことができます。
予約型
予約型のスマートニュース広告とは、あらかじめ配信したい予約枠を購入して広告掲載する方式のことです。運用型広告に比べて費用は高くなるものの、ユーザーの目に止まりやすい場所に確実に広告配信できるため、広告商品やサービスについて大きく認知拡大したい場合はおすすめです。
予約型広告の主な広告枠は以下の3つです。
・アプリを起動したとき ・トップチャンネル ・トップ以外のチャンネル |
それぞれ簡単に説明します。
アプリを起動したとき
スマートニュースのアプリ起動時に、動画もしくは静止画にて全画面いっぱいに広告を表示できます。
トップチャンネル
トップチャンネルに広告を表示できます。トップチャンネルとは、スマートニュースアプリを開いたときにデフォルトで設定されているチャンネルで、画面の上部約半分ほどに表示されます。
トップ以外のチャンネル
トップチャンネル以外のチャンネルに広告を配信できます。カテゴリやジャンルなど、配信したいユーザー層の興味関心がはっきりと分かっている場合におすすめです。
運用型は、限られた少額予算でも配信が可能で、記事に紛れた配信になるため広告っぽさが出にくいというメリットがあります。
予約型は、トップページや各カテゴリーページのファーストビューに表示できるため、より多くのユーザーに強く印象受ける事ができるメリットがありますが、最低出稿額が500万円~とある程度の予算が必要となります。
スマートニュースの広告形式3つ
続いてスマートニュースの広告形式について紹介します。主な広告形式は以下の3つです。
バナー
スマートニュースの記事内に表示される上記写真のような画像広告です。横長の画像形式が表示されるパターンもあれば、テキストを組み合わせた記事のような形で表示されるパターンもあります。
カルーセル
カルーセルは上記の写真のように、複数のスライドを合わせて1枚の画像のように表示させるタイプの広告です。ユーザーがさらに横にスライドしたくなるような広告デザインを意識して配信すると、より効果的です。
動画
当然ですが、画像広告よりも動画広告のほうがより多くの情報を伝えることができ、効果的です。ユーザーがより興味を持って画像をタップすると、動画が再生され音楽も流れます。
スマートニュースの広告費用
スマートニュースの広告費用について紹介します。まず、スマートニュース運用型広告タイプには「クリック課金(CPC)」と「広告表示課金(CPM)」の2種類があります。配信したい広告ジャンルや目的にもよりますが、運用型広告のタイプは柔軟に広告費用を設定可能です。
対して予約型広告の場合は「期間保証」と「インプレッション保証」の2種類があり、それぞれで費用も異なります。「期間保証」は決められた一定の期間のみ広告が掲載されます。
対して、インプレッション保証は広告の表示回数が必ず保証されており、確実に決められた回数をユーザーに表示可能です。予約型投稿の場合には、ユーザーの目に止まりやすい場所に広告配信できるため、最低出稿額は高額になります。
それぞれ、下記が費用相場の目安です。
広告の種類 | 課金タイプ | 単価 | 最低出稿額 |
運用型広告 | CPCもしくはCPM | ¥1/クリック〜 | 要相談 |
Cover Story Video Ads | 期間保証 | imp¥2 | 700万円〜 |
Cover Story Ads | 期間保証 | imp¥1.16 | 1000万円〜 |
1Day Premium TOP Video Ads | 期間保証 | vimp¥2.5 | 800万円〜 |
1Day Premium TOP フルブリード | 期間保証 | vimp¥1.5 | 800万円〜 |
Premium Video Ads | 表示回数保証 | vimp¥1.3 | 200万円〜 |
Premium Display Ads フルブリード | 表示回数保証 | imp.¥0.3 | 200万円〜 |
上記の図を見てわかる通り、広告の種類によっても単価が異なります。なお、「imp」とはビューアブルインプレッションの略で、実際にユーザーが広告を閲覧可能な状態のことを表します。スマートニュースの場合、広告が50%以上のときに1秒以上表示されたときが対象です。
スマートニュース広告の始め方
ここからは実際に、スマートニュース広告を始めるまでの手順について簡単に紹介します。
手順1.アカウントの作成
まずは広告配信のためにアカウントを作成します。こちら から広告出稿をしたい旨を問い合わせます。さまざまな回答項目がありますが、明確に決まっていない場合には「未定」と記載すればOKです。ここで気をつけなければならないのが、複数の商材について広告配信したい場合には、それぞれでアカウントを発行しなければならない点です。
問い合わせが完了し、審査が通ればアカウントが発行されます。審査はだいたい3日以内に結果が判明します。1週間たっても審査結果が届かない場合には、再度連絡してみるとよいでしょう。
手順2. IDの設置
スマートニュース広告は、Pixel ID というコードをサイトに設置する必要があります。管理画面の右上にあるメールアドレスより「ユーザー情報」に進みます。「SmartNews Ads PIXEL」をクリックして「新しい Pixel ID を発行する」ボタンよりIDが発行できます。
なお、コンバージョンを測定したい場合には、別途コンバージョンタグが必要になります。その際、コンバージョンタグはコンバージョンキャンペーンを作成しないといけないので注意が必要です。
手順3:オーディエンスの設定
リターゲティングやキーワードターゲティングを使用して広告配信したい場合には、オーディエンス設定よりリストの作成が必要です。
リターゲティング配信をしない場合にはオーディエンスの設定は省いても問題ないものの、複数のカテゴリーや複数の記事キーワードに対して配信したい場合には、オーディエンス設定することをおすすめします。
オーディエンスの細かい設定は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
手順4:キャンペーン作成
オーディエンス設定が完了したら、キャンペーンの作成に移ります。管理画面のトップページより、「広告設定」をクリック、そして「キャンペーン設定」から「新規キャンペーン」を選択します。そこからキャンペーンの目的や予算を入力すればOKです。
手順5:クリエイティブの作成
続いて広告配信に必要なクリエイティブを作成します。配信画像をアップロードし、説明文やテキストを入力していきます。すべて入力し終わったら、「クリエイティブを保存する」をクリックしたら完了です。
手順6:審査の申請
クリエイティブは入稿したらすぐに配信できるわけではなく、審査に通過する必要があります。管理画面より「広告設定」をクリックし、「キャンペーン設定」より「審査申請」のボタンから審査申請をします。おおよそ5日程度で審査の結果が分かるので、慌てずにゆっくりと待ちましょう。
スマートニュース広告を運用する際のポイント4つ
スマートニュース運用時に意識すべきポイントは4つあります。ひとつずつ解説します。
1.誘導先のコンテンツページを用意しておく
広告に興味を持って、リンクをクリックすることを見越して、誘導先となるコンテンツページをしっかりと用意しておきましょう。
スマートニュース広告はインフィード型広告のため、コンテンツ型ではないページが表示されるとユーザーは違和感を持つ可能性があります。
ユーザーに違和感を持たれてしまうと、途中離脱に繋がりかねないので、あらかじめコンテンツページをしっかり用意しておくことが大切です。
2.ニュース記事になじむ広告を作る
広告のクリエイティブは違和感のない画像や見出しを付けることを意識しましょう。
その際、なるべく普通のニュース記事に溶け込んで、広告感を出さないことが大事です。
通常ニュース記事と並列して見たときに、広告かどうか分かりづらいくらいのクリエイティブを目指しましょう。
3.定期的にクリエイティブを更新する
定期的にクリエイティブを更新しましょう。
スマートニュース広告は多くのユーザーにリーチできるからこそ、ずっと同じクリエイティブだとユーザーに飽きられてしまいます。
定期的にクリエイティブを変更することで、常にユーザーに興味を持ってもらうことが大切です。
4.シンプルなアカウント構成を心がける
他の広告と同様に、スマートニュース広告のアカウントはシンプルな構成にするのをおすすめします。
複雑な構成にすると、機械学習の精度が落ちてしまう恐れがあります。定期的に構成を見返して、不必要なキャンペーン分けは避けましょう。
クリエイティブやデバイス、年齢などはキャンペーン分けが必要になりますが、クリエイティブやリンク先が同じであればキャンペーンをまとめてしまいましょう。
スマートニュース広告について理解して実際に運用してみよう
スマートニュース広告の特徴や種類、運用時のポイントについて解説しました。スマートニュース広告は「運用型」と「予約型」の2種類があり、いずれもユーザーからして目立ちやすい場所への配信が可能です。
スマートニュースは他のニュースアプリやSNSと比較しても利用者が圧倒的に多いからこそ、広告を上手く活用することで広告効果を最大化できます。
本記事を参考に実際にスマートニュース広告を配信してみてはいかがでしょうか。
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