【完全保存版】媒体別クリエイティブ広告改善ポイント10個(Facebook,GDN,YDN,YouTube)
言うまでもなく、デジタルマーケティングにおける質の良いクリエイティブとは、消費者に行動してもらえるクリエイティブ。
要するに、クリック率の高いクリエイティブです。
当たり前ですが、クリエイティブのクリック率の良し悪しは、売上にも直結します。だからこそ、クリエイティブを改善しクリック率を高めることは、広告主にとって最重要ポイントであることは言うまでもありません。
今回は、クリエイティブ・マネジメントを続けて10年、Facebook,GDN,YDN,YouTubeなどさまざまな広告媒体や商品・サービスを扱ってきた中で見えてきた、媒体ごとのクリエイティブ改善ポイントをご紹介します。
SNS広告は「媒体」に、YDN/GDNは「ベネフィット」に寄せるのが鉄則
大前提として、バナーとLPのストーリーを一貫した上で、
・SNS広告は媒体に寄せたクリエイティブ
・YDNやGDNはベネフィット訴求を軸にバナー感を強めたクリエイティブ
が効果を得やすい傾向にあります。
SNS広告は、各媒体に寄せたクリエイティブが親和性が高くなるのに対して、YDNやGDNは、配信先が限定されていないためベネフィット訴求のような汎用性が高いクリエイティブの方が伸びる傾向にあります。
では、具体的にどう改善していけば良いのか。媒体ごとにいくつかポイントをご紹介いたします。
【保存推奨】媒体別クリエイティブの10つの改善ポイント
Facebook広告
改善ポイント01:値段訴求を工夫し、お得感を演出する
まずクリエイティブを改善するにあたっての大きなポイントは、値段訴求です。
その理由は、値段はユーザーにとって一番重要度の高い情報だからです。
この値段の情報の見せ方を改善することによって、ユーザーが抱く印象を変えることが可能です。
具体的な改善ポイントは、値段の単位をより小さな単位で見せお得感を演出するという方法があります。
例えば下記の図のように「月額3,000円」であれば、「1日100円」又は「ランチ3回分」と言い換えるといった具合です。
その他にもお得感を演出する手段として、無料カウンセリング、初回無料、送料無料、無料で資料プレゼントといったコピーを使うことは効果的です。
改善ポイント02:素人感をだしてみる
2つ目のクリエイティブ改善ポイントは「素人感」です。
クリエイティブにおける「素人感」とは、まるで友達の投稿かと間違えてしまうほどの親近感が感じられるクリエイティブのことを指します。
この素人感を演出することによって、ユーザーの心理的ハードルを下げ共感してもらうことが可能です。
具体的には、この「素人感」は、見慣れたSNSの投稿フレームを使用したり、あえて砕けた文章や絵文字を使用することによって演出することが可能です。
例えば、質問箱のUI、ストーリー風の文字、「みんな聞いて!」といった呼びかけといった具合です。
この「素人感のあるクリエイティブ」は、お得感の訴求でインプレッション単価、クリック単価が高騰している場合の施策として活用できるので、ぜひ活用ください。
改善ポイント03:流行を取り入れたキャッチコピーにする
Facebook広告の改善ポイント3つ目は、「流行を取り入れる」です。
流行に合わせてクリエイティブのコピーや背景を変えていくことで、流行の題材に付随しているイメージをクリエイティブに転用でき、ユーザーの「親近感」や「共感性」を高めることが可能です。
例えば、「鬼滅の刃」で大ヒットした「〇〇の呼吸」は、血のにじむような努力や大きな責任感などのイメージが付随します。
他にもTikTokなどでバズっている「かわいくってごめん」の歌詞から感じられるテンポの良い軽い語感は、気軽さやフレッシュさ、若々しさのイメージが付随しています。
このような流行の題材に付随しているコピーであったりイメージを、クリエイティブに転用することによって、流行の題材に抱くイメージと同様の印象を、ユーザーはクリエイティブから感じることができます。
もちろん、顧客層に流行が合っていることは大前提です。ペルソナの明確化と、それに合った流行を積極的に活用しましょう。
改善ポイント04:進出色を取り入れてみる
Facebook広告の改善ポイント4つ目は、「進出色を取り入れる」です。
進出色とは、前に出て見える色のことを指します。対して、後ろに下がって見える色のことを「後退色」といいます。
この進出色を使用することによって、注目してもらいたい部分にユーザーの視線を誘導することができます。
またポイントとして、デザインの色使いは基本カラー3色を「70%:25%:5%」の比率に配色すると、バランスの取れた美しい配色になります。
- 最も大きな面積を占める色を「ベースカラー(70%)」
- デザインの中心になる色を「メインカラー(25%)」
- 画面にアクセントを持たせるための色を「アクセントカラー(5%)」
と呼びます。
基本は「メインカラー」か「アクセントカラー」の部分に、アクションボタンなどの目立たせたい要素を組み込みます。
このメインカラーやアクセントカラー部分に進出色を取り入れることで、よりユーザーの注目を集めることが可能です。
注目させたい部分に、進出色を取り入れてクリエイティブの改善に繋げていきましょう。
GDN/YDN広告
改善ポイント01:ボタンの改善
GDN/YDN広告の改善ポイントの1つ目は、「ボタンの改善」です。
まずこれまでたくさんのクリエイティブを検証してきた経験から、「ボタンがあるバナー」と「ボタンがないバナー」では、全体としてボタンがあるバナーの方がクリック率が高い傾向にあります。
クリエイティブの中においてボタンという要素は、視覚的にユーザーの行動を促します。
そのため、ボタンの「色」や「コピー」は、クリック率を上げるために最も重要な要素です。
その上で具体的な改善ポイントは、「カンタン!30秒で!」など、購入までのハードルを下げるコピーの追加やFacebook広告の改善でもあった進出色の活用などがあります。
ボタン1つとっても検証ポイントはいくつもあるので、それらを一つずつABテストすることで、よりクリック率の高いボタンを見つけていきましょう。
改善ポイント02:検索窓を入れる
改善ポイントの2つ目は、「検索窓」です。
検索窓もボタンと同様に、クリエイティブにおける重要な要素の一つです。
実際、検索窓を取り入れることによって、クリック率が倍以上になるケースも珍しくありません。
検索窓を効果的に使うことによって、検索窓内のコピーにユーザーの視線の注意をひきつけることができます。
一般的には、検索窓の中には商品名や会社名などの単語を入れることが多いです。
この場合、商品名や会社名などを覚えてもらいやすくなるメリットがあります。
また、商品名や会社名といった固有名詞を覚えてもらいやすい分、リターゲティングの際の成果も期待できます。
加えて、検索窓はアクセントカラーにも利用しやすく、彩度や明度を調整することで、より検索窓に注目を集めることが可能です。
検索窓を効果的に取り入れ、ユーザーの行動を促しましょう。
改善ポイント03:文字のみでバナーを作ってみる
3つ目の改善ポイントは、「文字のみでバナーを作ってみる」です。
文字だけの広告が増えてきたことからも分かるように、場合によっては文字だけのバナーというのはクリエイティブ改善策として有効です。
なぜなら、文字のみのバナーは、次のようなメリットがあるからです。
- イラストや写真がないわかりにくさを逆手にとって、ユーザーの閲覧時間を伸ばせる
- 細部まで読んでもらうことによって、ユーザーへ伝達できる情報量が増やせる
- 文字そのものにデザイン性をもたせ、ユーザーの興味を惹くことができる
また、一言で文字のみのクリエイティブと言っても、検証ポイントは山程あります。
- フォント
- 文字サイズ
- 色
- 背景色
- 文字間隔…etc
これらを駆使することで、文字だけなのに魅力的なバナーの制作も可能です。
YouTube広告
改善ポイント01:ナレーションを入れる
YouTube広告の1つ目の改善点は、ナレーションを入れることです。
YouTubeなどの動画広告は、視覚だけでなく聴覚へのアプローチも大切な要素になります。
その理由は、文字だけでは伝わらない、感情のニュアンスなども声であれば伝えることができるからです。
また、感情の細かいニュアンスを視聴者に伝達することができれば、視聴者により共感してもらえる、ストーリーを想像してもらえることが期待できます。
ナレーションを有効に活用し、改善にいかしていきましょう。
改善ポイント02:最初の5秒以内に自社サービスや製品名を入れる
YouTube広告の改善ポイント2つ目は、最初の5秒以内に、自社サービス名や製品名を入れることです。
動画広告において、最初の5秒間は最も重要です。
なぜならYouTube広告では最初の5秒をすぎると「広告をスキップする」というボタンが表示されるので、ユーザーが離脱しない最初の5秒間でユーザーの興味を惹きつける必要があるからです。
ある調査によると、動画広告の離脱率は、最初の10秒で20%、30秒で33%、60秒で44%、90秒を過ぎると半数以上が離脱しているという結果となりました。
このように、時間が経過するごとに視聴者の離脱率は上がるので、自社サービス名や製品名といった重要な情報は、最初の5秒間に入れるようにしましょう。
バナーとLPの世界観を重視してクリエイティブの選択肢が狭まる場合の対処法
大前提としてLPとバナーの世界観を一致させるほうが、世界観は一貫します。
一方で、毎回バナーとLPに合わせていては、クリエイティブの選択肢も狭まってしまいます。
その時に有効なのが、バナーの役割を「クリックのみに限定すること」です。
ベネフィットをしっかり伝える役割はLPにまかせて、バナーの役割は最低限の情報とクリックのみに絞ることで、バナーの役割を最大化することが可能です。
バナーのみ、LPのみと分けて考えず、セットでベネフィットを訴求することを意識すれば、バナー制作の選択肢も増え、全体の成果にも繋がりやすい傾向があります。
また、場合によってはバナーを先に運用しクリック率の検証をし、その中から効果の良かったものをLPに落とし込むのも有用です。
LPと違い、バナーは制作コストを抑えて様々なABテストを行うことができるフットワークの軽さが特徴なので、特徴を活かしバナーだけでなくLPも効率よく検証していきましょう。
クリエイティブは継続的な分析・改善・検証が大事
媒体別にクリエイティブの改善点についてシェアしましたが、参考になった点はありましたか?
当たり前のことしか書いていないと思う方もいれば、目からウロコを落とした方もいるかもしれません。
ネット広告の一番の難しさは、ユーザーの心理や、潜在意識を数字から読み取って、クリエイティブに反映させることだと思います。
だからこそ、継続した分析と改善、検証を重ねていくことが大事です。
継続して積み重ねたデータが、ターゲティングと噛み合うことで、急激に売上を伸ばすことができます。
クリエイティブの改善は、コストも時間もかかりますが、地道に分析・改善・検証を積み重ね、着実に売上に繋げていきましょう。
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