【2024年9月更新】8月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ

2024年8月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。

今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・LINE広告・Criteo広告・Meta広告です。
アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。

株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

目次

Google広告のアップデート

タグ診断ツールがリリース

タグ診断ツールを使用すると、Google Tag ManagerやGoogle Ads、Google Analytics内で、Googleタグの状態を簡単にチェックすることができます。このツールは、アカウントの問題を一目で確認し、解決方法も提供してくれます。

タグ診断ツールは以下のような問題をチェックすることができます。

・広告データとサイトの行動をつなげるためのコンバージョンリンカータグが必要かどうか
・ウェブサイトのコマンドの順序が間違っていないか
・所有するWebサイトやページにGoogleタグが欠けていないか

今後も新しい診断機能が追加される予定ですので、タグによる計測エラーはますます解消されることが期待されます。

参考:新しいツールでファーストパーティデータ戦略を強化
https://support.google.com/google-ads/answer/15306140?sjid=3735573346418592004-AP

Yahoo!広告のアップデート

【検索】レスポンシブ検索広告のタイトルの表示方法が変更

レスポンシブ検索広告のタイトルの表示方法が以下のように変更となりました。
広告表示を最適化することでパフォーマンスを向上させる目的での変更とのことで、レスポンシブ検索広告の更なる活用が期待されます。

■変更点

・タイトルが1件から表示
・タイトルが1件の場合、別のタイトルは後に続く説明文の先頭に連結して表示
・パフォーマンスレポートに「説明文に連結したタイトル」という新しい項目が追加

■実施日(予定)
2024年9月4日(水)

画像/参考:【検索広告】レスポンシブ検索広告における広告表示の最適化について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240821/?page=1

【ディスプレイ】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)において、サイトカテゴリーターゲティング※の提供が終了となります。

提供終了の理由として、プレイスメントターゲティングとの使い分けに迷いやすい状況を改善し、各ターゲティングの利用用途を明確にすることが挙げられています。

代替として、プレイスメントターゲティング・コンテンツキーワードターゲティングを活用すれば、同等のパフォーマンスが発揮できるため、サイトカテゴリーターゲティングをご利用している方はお早めに変更することをお勧めします。

※サイトカテゴリーターゲティングとは、選択したカテゴリーに属するサイト(広告掲載面)であると判定できるサイトに広告を配信するオーディエンス機能。

■提供終了スケジュール
・2024年10月3日(木) 予定
サイトカテゴリーターゲティングの以下の機能を終了します。
 ※サイトカテゴリーターゲティングの設定解除は引き続き可能です。

 ・新規設定
 ・既存設定の編集
 ・インポート機能による設定、編集

・2025年4月上旬 予定
全ての機能が終了

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240806/?page=2

【ディスプレイ】最適化アルゴリズムの仕様変更

コンバージョン数の最大化を最適化ポイントとしているキャンペーン目的において、個別クリック単価を利用している場合の配信仕様が一部変更となりました。

ディスプレイ広告(運用型)では、設定したキャンペーン目的に合わせて広告配信を最適化するアルゴリズムが働いています。本変更により、対象のキャンペーン目的ではコンバージョン数を最大化するよう入札価格を自動調整する入札戦略を利用している場合にのみ最適化のアルゴリズムが適用となります。そのため、対象のキャンペーン目的で個別クリック単価を利用している場合は最適化アルゴリズムの影響は受けなくなります。

■対象のキャンペーン目的

・コンバージョン
・アプリ訴求
・商品リスト訴求
・PayPayギフト

■仕様変更による影響
個別クリック単価かつ対象のキャンペーン目的を設定しているキャンペーンのほとんどに影響はありません。ただし、1日の予算を使いきっているキャンペーンでは広告の配信挙動が変わる可能性があります。

■実施日
2024年8月21日(水) より徐々に配信を変更

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】最適化アルゴリズムの仕様変更について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240801/?page=1

【ディスプレイ】画像・動画の入稿仕様変更

画像や動画の入稿仕様が以下のように変更となりました。特にファイルサイズの上限引き上げによって、より高画質なクリエイティブを入稿できるようになったため、高品質な広告を作ることができるようになります。この変更は、広告管理ツール、キャンペーンエディター、Yahoo!広告 スクリプト、Yahoo!広告 ディスプレイ広告 APIに適用されます。

■変更内容
・動画ファイルサイズの上限引き上げ
入稿可能な動画ファイルサイズの上限を以下のとおり変更します。
変更前:200MB
変更後:1GB
 ※Yahoo!広告 スクリプトでアップロードをする場合の動画ファイルサイズ上限は、引き続き20MBです。

・画像ファイルサイズの入稿上限引き上げ
入稿可能な画像ファイルサイズの上限を以下のとおり変更します。
変更前:3MB
変更後:10MB
 ※Yahoo!広告 スクリプトでアップロードをする場合の画像ファイルサイズ上限は、引き続き20MBです。

・画像のExif回転情報に対応
現在、JPEGの画像において、Exifに回転情報が設定されている場合は入稿できませんが、実施日以降は入稿可能となります。
なお、回転情報が設定されている画像を広告に使用した場合、設定された方向に回転した状態で広告が掲載されます。

・グレースケール画像の入稿に対応
画像のファイル形式がPNGまたはJPEGの場合において、グレースケールの画像の入稿が可能になります。

・透過処理された画像の入稿に対応
現在、透過処理された画像は入稿できませんが、実施日以降は入稿が可能となります。透過画像を入稿した場合、弊社システムで透過部分を白塗りします。

■実施日(予定)
2024年9月17日(火)

参考:【ディスプレイ広告】画像・動画の入稿仕様変更について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240828/

【検索連動型ショッピング】 商品フィード項目「ブランド」の表示終了

【検索連動型ショッピング広告】 商品フィード項目「ブランド」の表示終了
検索連動型ショッピング広告における商品フィード項目「ブランド」について、広告上の表示が終了となりました。なお、広告上の表示は終了しましたが、今後も商品フィードへの入稿は可能です。

■実施日
2024年8月13日(火)

参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告 商品フィード項目「ブランド」の表示終了について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240814/?page=1

【検索連動型ショッピング】自動運用ルールの提供開始

検索連動型ショッピング広告において、入札価格の変更などを自動的に実行する自動運用ルールが提供開始となりました。

自動運用ルールでは、キャンペーンの1日の予算の引き上げ・引き下げや、商品グループの入札価格の引き上げ・引き下げが可能で、ルールを実行する条件として、インプレッション数、クリック数、クリック率、平均CPC、コンバージョン数などの項目を設定できます。また、実行頻度は毎日、毎週、毎月のいずれかから選択可能です。

非常に便利な機能ですので、うまく活用すれば、作業時間を削減することができます。

■実施日
2024年8月28日(水)

参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告自動運用ルールの提供開始について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240807-01

LINE広告のアップデート

「LINEショッピング」のサービス名称変更のお知らせ

「LINEショッピング」は、様々なブランドが集まっているサービスであることを分かりやすく伝えるため、サービス名称を「LINEブランドカタログ」へと変更になりました。

■変更日程
2024年8月20日(火)〜

参考:【LINE広告】「LINEショッピング」のサービス名称変更のお知らせ
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/20240820/?page=1

動画視聴経由コンバージョンの計測開始

動画視聴経由コンバージョンの計測が可能になります。これにより、動画視聴後のユーザーの購買や行動を分析できるようになりました。

動画視聴経由コンバージョンとは、動画広告を一定時間視聴したユーザーの行動を、広告成果として計測する仕組みです。

このアップデートに伴い、レポート画面やパフォーマンスレポートの項目や内訳が変更されます。クリック経由のコンバージョンと動画視聴経由コンバージョンを含む、「◯◯(すべて) 」の指標が追加されます。

■動画視聴経由コンバージョンの定義

 ・動画広告を10秒以上再生(10秒以下の場合は再生完了)
 ・計測の有効期間:3日間

画像/参考:LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に!
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408

LINE広告ネットワークの配信先アプリを指定可能に

これまでβ機能として提供されていた、LINE広告ネットワークの配信先アプリを指定できる機能を正式リリースしました。

配信先リストを作成してアップロードをすることでアプリの指定ができるようになります。

画像/参考:LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に!
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408

配信先に「LINE GAME公式アカウント」追加

広告の配信先に新たに「LINE GAME公式アカウント」が追加となりました。

これにより新たなユーザー層へのリーチが期待されます。

参考:LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に!
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408

Criteo広告のアップデート

手動CPC入札から上限CPC入札への入札戦略の仕様変更

手動入札モデルの広告セットに対するパフォーマンス改善、他チャネルでの入札管理方法との一貫性および入札の安定性向上を目的として、手動CPC入札から上限CPCへと入札戦略が移行となりました。
上限CPCへ移行したことでこれまでよりもCPCのパフォーマンスが良くなることが期待されます。

■実施日
2024年8月20日

■移行による影響と注意点

・移行時に設定されているCPC金額を上限CPC金額として移行する
・Criteo入札エンジンは上限CPCの範囲内で入札を試みるため、既存のCPC設定金額が低い場合は今回の移行より入札勝率が下がり、配信量が減る可能性がある

参考:手動CPC入札から上限CPC入札への入札戦略の仕様変更
https://criteoacademy.exceedlms.com/student/activity/2128524-2024-8-16-transition_to_maxcpcbidding?sid=b742ca24-0f8b-414f-8b3c-db9c3f09acc3&sid_i=0

Meta広告のアップデート

コンバージョン値の最大化が追加

最適化オプションにコンバージョン値の最大化が追加されました。また今後、利益や予測顧客生涯価値など、新たに定義される価値への最適化もサポートされる予定です。そのため、今後数か月のうちに、「コンバージョン値のルール」という新機能をテスト予定です。この機能を使用すると、ビジネスはどのオーディエンスやコンバージョンをより重視するか、または重視しないかを設定できます。

参考:キャンペーン最適化のアップデートにより広告主のパフォーマンスを改善
https://www.facebook.com/business/news/campaign-optimization-updates

インクリメンタルコンバージョンに最適化したアトリビューションモデルを導入

インクリメンタルコンバージョンとは、広告が表示されなければ発生しなかったとみなされるコンバージョンです。広告で得られたコンバージョンと、オーガニックで得たコンバージョンを比較することで、インクリメンタルコンバージョンを判断し、このコンバージョンに対して最適化を測ることで、広告効果を最大限に高めることができるようになります。

参考:キャンペーン最適化のアップデートにより広告主のパフォーマンスを改善
https://www.facebook.com/business/news/campaign-optimization-updates

Google Analyticsとの連携が可能に

現在から2025年にかけて、シンプルなAPI設定によって分析ツールをMetaの広告システムに直接リンクできる機能が導入予定です。まずはGoogle AnalyticsとNorthbeamを対象とし、近いうちにTriple WhaleやAdobeへと対象が拡大される予定です。

参考:キャンペーン最適化のアップデートにより広告主のパフォーマンスを改善
https://www.facebook.com/business/news/campaign-optimization-updates

最後に

以上が2024年8月にアップデートされた運用型広告の情報です。

SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報を活用して、質の高いマーケティング支援を提供しています。
運用中の広告設定に関する質問や不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。

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