【2025年5月更新】4月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ

2025年4月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。
今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・Microsoft広告です。
アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。
株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
Google広告のアップデート
検索結果の上部に表示された広告が、同じページの下部にも表示されるように
Google検索広告において、検索結果ページ下部に表示される広告の関連性を高めるため、検索結果の上部に表示された広告が、同じページの下部にも表示されるようになります。
ページ下部での表示機会が増えることから、現在の目標値で獲得できるコンバージョン数の増加が見込まれます。
上部と下部に表示される広告は、同一の広告主によるものであっても、必ずしも同じ内容ではなく、ユーザーの意図に応じて最適化された異なる広告が表示されます。
広告の掲載位置によるパフォーマンスの違いは、分類にある「上部 vs. その他」で確認することが出来ます。
これを活用し、各掲載位置ごとのパフォーマンス分析を行い、広告戦略のさらなる最適化に役立てることが可能となります。
参考:ページ下部に表示される検索広告の関連性の向上
https://support.google.com/google-ads/answer/16206862?sjid=5217284749639230178-NC
Robloxの提携によりImmersive Adsの対象が拡大
Googleは、新たにRobloxとの提携を発表しました。Robloxは、ユーザー自身でゲームを作成・共有できる世界的に人気の高い仮想空間プラットフォームです。この提携によりGoogleが提供する「イマーシブ広告(Immersive Ads)」の配信対象がRobloxのプラットフォームへと拡大されます。
イマーシブ広告とは、仮想空間内の建物にある看板広告やテレビ、スクリーンに映し出される広告であるため、従来のバナー広告やポップアップ広告とは異なり、ユーザーの没入感を阻害することなく、自然な形でブランド認知や商品訴求が可能となります。今回のRobloxとの提携により、ブランドや広告主はRobloxの巨大なコミュニティを活用し、特に若年層やゲーマー層といった従来リーチしづらかったユーザー層に対して効果的な広告配信を実現できるようになります。
■配信イメージ
画像・参考:Immersive ads are expanding, starting with a new partnership between Ad Manager and Roblox.
https://blog.google/products/ads-commerce/immersive-ads-roblox/
P-MAX の目標追加と画像コントロールの機能拡充
GoogleのP-MAX広告において、新たに3つの重要な機能拡充が実施されました。これらにより、広告配信の精度やパフォーマンスをさらに高めることが可能になります。
「ユーザー維持」目標が追加
新しく追加された「ユーザー維持」目標では、休眠ユーザーに対してより高い入札単価を設定できます。また、P-MAX で特に価値の高い休眠ユーザーへの入札を優先できるよう、ライフタイム バリューが高い顧客を指定することも可能です。
画像アセットの自動生成
「ランディング ページの画像」を有効にすると、ランディング ページの画像が自動的に取得されるようになります。取得された画像は確認して削除したり、機能を完全に無効にしたりすることができます。
また、配信枠に合わせて広告主が設定している画像を自動的に切り抜き、配信枠に合わせて配信してくれるようになりました。これにより、従来対応しにくかった広告枠への配信が可能になり、利用できる広告枠が拡大し、パフォーマンス向上が見込まれます。
キャンペーン単位で設定できる除外キーワード数が100個から10,000個に増加
これまで除外しきれなかった除外キーワードを、今後は配信設計に沿ったユーザーのみに配信しやすくなります。ブランドセーフティの向上や、広告配信ターゲットをさらに精緻化できるようになります。特に、今まで除外しきれなかった無関係な検索語句を効率よく除外し、狙ったユーザー層への配信精度を大きく高めることが可能です。
参考:P-MAX の目標と画像コントロールの機能拡充
https://support.google.com/google-ads/answer/16127398?sjid=17248365662338146350-NC
Yahoo!広告のアップデート
【検索広告】商品情報掲載の無料化
Yahoo!検索広告において、これまでCPA課金(成果課金)として提供されていた「商品情報掲載」が無料化されることが発表されました。
この変更により広告主は、Yahoo!検索において商品情報の掲載を無料で活用できるようになり、コストをかけずに商品露出を増やすことが可能になります。商品情報が無料掲載されることによって、これまで広告コストの問題から掲載を控えていた商品も、積極的に露出を行い、新規顧客の獲得や販売機会の拡大を狙うことができるでしょう。
広告主にとっては、広告予算を他の戦略的施策やプロモーションに再配分することができるため、マーケティング全体の効率性が向上します。
画像:Yahoo! JAPAN 商品情報掲載の無料化に関して
https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/202504_SSA_Productshowcase_Freeofcharge_ver.2.0_RN.pdf
■実施日
2025年5月14日(水)
参考:検索広告(ショッピング)商品情報掲載の無料化について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250312
【ディスプレイ広告(運用型)】アスペクト比「3:2」レスポンシブ(画像・動画)の提供開始
Yahoo!レスポンシブディスプレイ広告においてアスペクト比「3:2」の画像・動画を配信できるようになりました。
配信開始時点の掲載面は、LINEアプリのトークリスト画面最上部の広告枠のみになりますが、今後拡大する可能性があります。
画像・動画それぞれの配信規定は以下になります。
▼画像
アスペクト比:3:2
最小ピクセルサイズ:600ピクセル×400ピクセル
推奨ピクセルサイズ:1200ピクセル×800ピクセル
▼動画
アスペクト比:3:2
最小ピクセルサイズ:600ピクセル×400ピクセル
また、配信可能なキャンペーン目的は以下になります。
コンバージョン
アプリ訴求
サイト誘導
動画再生
ブランド認知
友だち追加
PayPayギフト
■実施日
2025年4月22日(木)
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】アスペクト比「3:2」レスポンシブ(画像・動画)の提供開始について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250407/?page=1
【ディスプレイ広告(運用型)】リワードフォーマットの配信拡大
Yahoo!ディスプレイ広告においてリワードフォーマットの掲載面が拡大されます。
リワードフォーマットとは、広告を視聴したユーザーがウェブサイトやアプリ内で利用可能なポイントや特典などのインセンティブを得られる広告形式のことを指します。
従来の配信先は、LINEファミリーアプリやLINE広告ネットワークのみに限定されていましたが、今後はLINEヤフーのサービスやLINEヤフー以外のパートナーサイトやアプリにもリワードフォーマットでの配信を行います。この変更により、広告の配信先がさらに広がり、より多くの配信機会が見込めます。なお、リワードフォーマットの配信枠は順次追加予定です。
これにより、広告主は広告を掲載できる媒体が大幅に増加し、より幅広いターゲットユーザー層へのリーチが可能となります。さらに、リワードという明確なインセンティブがユーザーの広告閲覧意欲を高めるため、広告の視認率やエンゲージメント向上も期待できます。
■配信イメージ
■実施日
2025年5月1日(木)
画像・参考:【ディスプレイ広告(運用型)】リワードフォーマットの配信拡大のお知らせ
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250417-01/
Microsoft広告のアップデート
動画広告の機能拡張
動画広告において、以下2点のアップデートが行われました。
縦型(9:16)動画と90秒までの動画に対応
これまでソーシャルメディア向けに制作されていた動画素材をそのままMicrosoftの広告ネットワーク上でも活用できるようになりました。
この拡張により、広告主は新たな素材を制作する必要がなく、既存のソーシャルメディア向け動画コンテンツをMicrosoft広告でも効果的に活用することができます。また、動画コンテンツの表現力が向上し、効率的にCVを獲得することが期待されます。
短い見出しの文字数が従来の30文字から40文字に増加
見出しの最大文字数が30文字から40文字に増加されたことで、これまでより具体的で訴求力のあるメッセージを伝えることが可能になりました。特に、ブランドの特徴や製品・サービスの魅力をより詳細に盛り込むことができるため、ユーザーへの理解促進やブランド認知度向上に寄与します。
参考:Feed updates for Shopping campaigns and other product updates for April
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/april-2025/feed-updates-for-shopping-campaigns-and-other-product-updates-for-april
P-MAXの機能がアップデート
P-MAX広告において、以下2点のアップデートが行われました。
コンバージョン値のルール設定が拡大
新たに地域・デバイス・オーディエンス別に、コンバージョンの価値を柔軟に設定することが可能となりました。
これにより、特定の地域やユーザー層、または特定のデバイスでのコンバージョンを他よりも重要視し、広告予算や入札単価の優先順位を柔軟に調整することが可能です。
例えば、購買単価が高くなる傾向がある特定の地域やデバイスに対して高いコンバージョン価値を割り当てることで、ROI(投資対効果)を最大化する広告運用が実現できます。
新規顧客獲得の目標が追加
新規顧客の獲得を特に重視する広告主向けに、新たに「新規顧客獲得目標」が導入されました。これにより、新規顧客へのコンバージョン目標を明確に定義し、広告費を戦略的かつ効率的に配分できるようになります。
この機能は、特に市場拡大や新規ユーザー層へのアプローチを重視する広告主にとって非常に有効であり、限られた予算を効果的に新規顧客の獲得に向けて最適化することが可能となります。
参考:Feed updates for Shopping campaigns and other product updates for April
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/april-2025/feed-updates-for-shopping-campaigns-and-other-product-updates-for-april
<最後に>
以上、2025年4月にアップデートされた運用型広告に関する最新情報をご紹介しました。
SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報をいち早くキャッチし、質の高いマーケティング支援を継続的にご提供しています。
今後も定期的にアップデート情報をお届けしてまいりますので、ぜひ次回もご覧いただけますと幸いです。
なお、現在運用中の広告設定に関するご質問やご不明点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。